2026年のGWにアムトラックの長距離列車(カリフォルニア・ゼファー号)に乗り、アメリカ大陸を(おおむね)横断してきたので、その経験をまとめておきます。

この旅行記は三部作で、この記事はその2 : 乗車記編です。以下に各記事へのリンクをまとめます。好きなところから読んでください。書き終わった記事からリンクを貼っていきます。

乗車

今回は、サンフランシスコからシカゴまででチケットを購入しています。意外とサンフランシスコにアムトラックの鉄道駅はないので、近くのエミリービル駅まではアムトラックが運営している連絡バスで移動します。

Amtrakのチケット

航空券とは違い、五人で一枚のeTicketでした(↑の下に五人の名前が並ぶ)

アムトラックのサンフランシスコバス停は、Salesforceプラザにあります。グーグルマップに正しい位置で登録されていましたし、ほかに目立つものはないのですぐにわかると思います。

朝早いし荷物が多いのでWaymoで。安い&快適!早く日本に来てくれ!

バス停

控えめなBUS STOPの看板

アムトラックのバス

ドでかいバス

バスにはeTicketをスキャンしてもらって乗り、適当なシートに座ります。自由席でした。荷物は日本の高速バスと同様に、下のトランクに乗務員に入れてもらいます。この日は5割も乗ってなかった気がします。ガラ空きです。

30分くらい揺られるとエミリービル駅に到着です。3000km, 50時間以上の出発点になっている駅にしてはあまりにもしょぼく、トイレとCash Onlyなカフェ、ATMしかない駅です。ネット上には、アムトラックの駅にはラウンジがあって、長距離列車の乗客は使用できるとありますが、エミリービル駅にはそもそもラウンジがないので関係ない話でした。始発駅なんだから作ってくれよ~~ とはいえ一日何本も本数があるわけじゃないので、カフェがあるだけで感謝なのかな。。

あまりにしょぼすぎる駅なので写真を撮り忘れましたが、この駅で預入荷物のチェックインがあります。小さい空港(調布空港が似てます(伝わる人が少ないけど))みたいにちょっとしたチェックインカウンターがあるので、そこで渡していくイメージです。ここで預けた荷物は降りる時まで渡されないので気を付けてください。飛行機と同様、eTicketからちゃんとした券を発行してくれるのですが、五人分まとめてホチキス止めで渡されました。

後ろから見た客車

総二階建て。デカい!

台車

お世話になった台車

乗車時間になると放送で呼ばれるので、ぞろぞろホームに向かい、チケットに客車の番号(今回の上に貼ってあるチケットだと631)が書いてあるので、その客車の入り口に向かいます。客車の番号は入口付近にうっすら書いてあるのでよく見ましょう。写真撮ってたのであんまり覚えてないですが、客室係が自己紹介したりなにやら案内しているので、みんなで聞いたらチケットを見せて乗り込みます。

客室

やっと乗れたので、客車と客室の紹介です。今回は5人で個室を予約したので、二人個室×3が割り当てられてました。まとめて予約したのになぜか並びではなく、一階の進行方向左右に一部屋ずつ、二階に一部屋でした。僕が使った部屋を写真で紹介しますが、ほかの部屋も左右反対とかはあるものの、ふたり部屋は同じです。

客車の入り口

いきなり夜の写真ですが、客車の入り口は車体中央にあります

ドア

内側から見た入口。ゴツ!

左側

乗り込んで左側を見た。右手前がシャワー室、ほか左右の個室はトイレ。突き当りは広そうな個室

右側

乗り込んで右側。左手前は荷物置き、右中央が上の階に上がる階段。奥のカーペット敷きになっているところが個室で左右に二部屋ずつ計四部屋。突き当りはバリアフリー個室みたいな広い部屋。

客車レイアウト

こんな感じのレイアウト。二階には同じふたり部屋個室と、広い一等個室が並ぶ。

個室は向かい合わせのソファー席で、夜はマックスまでリクライニングしてベッドに、上に格納されているもう一台を引きおろして二段ベッドになります。

ソファー

ソファーは下にある棒を引っ張るとリクライニング可能。ギリギリ二人並んで座れそうなくらい幅広いので快適。

著者近影

著者近影。水はサービスでおいてありました。頭の後ろあたりにコンセントが一つあります。

左の席

左の席の通路側に、二段ベッドにした時のステップがあります。右上の斜めになってる汚ねぇ青いやつが上の段のベッド。

ステップの上には鏡がありました。

ステップじゃない側(入って右側)には統一感のないハンガーと、タオル。ベッドを使ってるときにリュックなど荷物を置ける場所はこのハンガーの下あたりしかないです。ほかの大きい荷物は預けるか、デッキの荷物置きに。

写真はないですが、一段目のベッドはリクライニングしてフルフラットになって終わり、ではなく、上の段にしまわれているマットレスを敷いて完成です。化繊の毛布も(一枚は擦り切れてぺらぺら、一枚は新品でふわふわでした)あるので、一人で個室を使うときも忘れずに上の段を見ましょう!

個室は二人で使う分には全然十分な広さで、普通に立てる高さがあるので、中で着替えたりもできます。個室と廊下の間にはがっしりとした(建付けの悪い)ドアがあり、内カギがついているのでプライバシー・セキュリティも万全です。外からかけられるカギはないので、貴重品は持ち歩くようにしましょう。廊下側にも窓があるので、カーテンを開けていればそんなに閉塞感もないです。

座って正面を見るとこんな感じ。ステップは物置にできます(ちょっと汚いけど)。ステップの下にはゴミ箱がありました。

これは二階の一等室。下のベッドはダブルベッドに見えるので、上も併せて三人部屋?右手前にシャワーとトイレがありました。我々のふたり部屋にはシャワーもトイレも洗面台もないです。

いよいよ出発!DAY 1

やっとここからが本題です。エミリービルを出発し、しばらくは町中を走ってました。放送で客室係が自己紹介や、客室係を呼ぶベル(飛行機のCAを呼ぶボタンみたいなやつ)の使い方を教えてくれました。結構放送でご飯の時間や景色がいい場所の案内などがあるので、個室のドアは開けておいたほうがいいかもです。ちょっとガビガビ音質なので、英語リスニング能力上級が必要。

出発したて。客室の窓からでも十分景色は楽しめます。進行方向の片側しか見れないけど。

出発して一時間後にはもう地平線が見えてました。まだつやつやで濃い緑のあったかいとこに生えていそうな植物が多い。

ひとまず車内を探検してみます。各客車や食堂車は、二階でつながっています。乗った列車は、 座席車両(二両) - 展望車(1Fはカフェ) - 食堂車 - 寝台車(二両) の順で連結されてました。このほかにも、クルー用の車両と荷物用の車両が前後に連結されていて、8両~10両くらいでした。二階建てで日本より車両が長いので、結構な大きさです。

まだこのころは車内に乗客が少なく、閑散としていました。サンフランシスコからシカゴまで乗りとおす人はいないようです(当然そう)。隣の部屋の叔父様叔母様がシカゴ二個手前くらいで降りちゃったので、ぱっと見は乗りとおしたのは我々だけでした。

階段

二階に上がる階段(を見下ろしている)。窓があるので開放感あります。アメリカの合理主義を突き詰めたらこんなところに窓なんかつけないと思いますけど、アムトラックの車両は思ってたより快適性に振ってます。

階段上がったところにはコーヒーブースがあり、残っていれば日中はいつでもコーヒーを飲めます。味も悪くなく、あっついドリップコーヒーの味です。我々が乗ったときは人気だったのか、朝補充されても昼頃にはなくなっちゃってました。昼食後のコーヒーは食堂車でもらっておくのがおすすめです。

ランチ営業が始まってないのでまだ誰もいない食堂車。二階にあるので景色がよく、開放感あって最高。各机には花まで飾ってあり、普段海外旅行だとケチって限界食堂しか行かないので感動しました。

食堂車を通り抜けると展望車があり、展望車の一階にはカフェがあります。ここで夜遅く22時くらいまで軽食を買えます。宿泊者は食堂のごはん付きなので、基本的には座席車両の人たちがご飯を買っているようです。

飲み物は水は4ドル、コーヒー3ドル、ビール8ドルなど。朝食のオムレツは4.5ドル、サンドイッチは9ドル、カップラーメン(まるちゃん)は9ドル、チーズバーガー8ドルなど、ちょい高めですが一通りあります。電子レンジもあるので暖かいものも食べられます。クレカ使えます。

そうこうしているうちにサクラメントに到着。サクラメントではスモークストップと呼ばれるたばこ休憩があり、20分くらい停車するのでホームを散歩できます。この後も数時間おきにこのような停車時間がありました。停車駅は三日間で30駅ちょっとあるので、1~2時間に一駅ペースで停車します。大きい駅だと乗り降りがあり、市民の足として使われているようです。

サクラメント川とサクラメント・タワーブリッジ

右手前が我々の客室係、グレッグさん。

客室係は寝台車につき一人ずついて、サンフランシスコからシカゴまで一緒でした。大変な仕事…!客室係とは別に車掌が乗っており、客車の責任者は車掌のようです。車掌は一日に一回くらい交代していました。

三日間お世話になったディーゼル機関車。GE製です。じゃぶじゃぶ洗われていました。今?

機関車は重連でした。こいつは停車中もうなってたので電源車的な役割かもしれない。

銀の車体に映えるロゴ。ちなみに客車はボンバルディア製です。

車内にあったポスター。ポスターは貼るけど、斜め・しわしわに入ってるのがアメリカを感じる。

ランチ

そうこうしているうちにランチタイムが始まったと放送があったので、食堂車へ。朝食・ランチは予約制ではなく、早いもん勝ちです。席が比較的すいていると「今来い!」と放送がかかります。

これくらいの込み具合で、我々は五人で二島・相席なしで座れました。食堂のおっちゃん二人組に覚えられ、毎回同じ席でした。

ランチメニュー

ランチのメニューを書き起こしておきます。ここから一品選ぶ形式です。

※メニューには「本日のランチデザートについてはスタッフにお尋ねください(Ask your server for today’s lunch dessert selections.)」との記載があります。

メニュー名(英語)メニュー名(日本語)内容・具材(英語)内容・具材(日本語)
GRILLED CHICKEN CAESAR SALADグリルチキン シーザーサラダRomaine Lettuce, Grilled Chicken Breast, Parmesan Cheese, Croutons, Grape Tomatoes, Caesar Dressingロメインレタス、グリルドチキンブレスト(鶏胸肉)、パルメザンチーズ、クルトン、グレープトマト、シーザードレッシング
ARTISAN GRILLED CHEESE SANDWICHアルティザン グリルドチーズ サンドイッチHoney Cured Ham, Sourdough Bread, Swiss and Cheddar Cheeses, Kettle Chipsハニーキュアードハム(蜂蜜漬けハム)、サワードウブレッド、スイスチーズ&チェダーチーズ、ケトルチップス(ポテトチップス)
NATURAL ANGUS BURGERナチュラル アンガスバーガーAngus Beef, Cheddar Cheese or Swiss Cheese, Brioche Bun, Lettuce, Tomato, Red Onion, Kettle Chipsアンガスビーフ、チェダーチーズまたはスイスチーズ、ブリオッシュバンズ、レタス、トマト、レッドオニオン、ケトルチップス
GRILLED PATTY MELTグリルド パティメルトAngus Beef, Swiss Cheese, Caramelized Onions, Sourdough Bread, Kettle Chipsアンガスビーフ、スイスチーズ、キャラメライズドオニオン(炒め玉ねぎ)、サワードウブレッド、ケトルチップス
PLANT BASED BEYOND BURGERプラントベース ビヨンドバーガーBeyond Burger, Cheddar Cheese or Swiss Cheese, Brioche Bun, Lettuce, Tomato, Red Onion, Kettle Chipsビヨンドバーガー(植物性肉パティ)、チェダーチーズまたはスイスチーズ、ブリオッシュバンズ、レタス、トマト、レッドオニオン、ケトルチップス
BAKED POTATO WITH CHILIベイクドポテト チリ添えBaked Potato, Vegan Chili, Cheddar Cheese, Bacon, Sour Cream, Scallionsベイクドポテト、ヴィーガンチリ、チェダーチーズ、ベーコン、サワークリーム、ワケギ(刻みネギ)
SAVORY CHILI BOWLセイボリー チリボウルVegan Chili, Cheddar Cheese, Bacon, Sour Cream, Scallionsヴィーガンチリ、チェダーチーズ、ベーコン、サワークリーム、ワケギ(刻みネギ)

ドリンクメニュー

※メニュー上部には「すべての食事時間帯に、無料のドリンクをご利用いただけます(Complimentary beverages are available during all meal periods.)」との案内があります。

ドリンク名(英語)ドリンク名(日本語)
COFFEEコーヒー(レギュラー & デカフェ)
HOT TEAホットティー
MILKミルク
ORANGE JUICEオレンジジュース
ICED TEA UNSWEETENEDアイスティー(無糖)
BOTTLED SPRING WATERボトル入りスプリングウォーター
SPARKLING WATERスパークリングウォーター
SODAS炭酸飲料(コーク、ダイエットコーク、コカコーラゼロ、スプライト)
GINGER ALEジンジャーエール

頼んだもの

今回は初日ということで鉄板なNATURAL ANGUS BURGERを頼んでみました。いわゆるダイナーで出てきそうなハンバーガーでまぁまぁおいしかったです。

これはARTISAN GRILLED CHEESE SANDWICH。おいしそうでした。

デザートのケーキ。デザートは日本では食べたことないぐらい激アマです。

ご飯を食べている間も、機関車が見えるぐらいのカーブを曲がりつつどんどん進んでます。そしてぐんぐん上り、シエラネバダ山脈を越えます。

シエラネバダ山脈 ~ ネバダの景色

ご飯食べる以外はWiFiないし圏外の区間も多いので、景色をぼ~っと見るのが一番の娯楽です。どんどん変わっていくのでかなり見ごたえあります。

ドナー湖(Donner Lake)。きれいな湖をかなりの上から見下ろすポイントで、初日の車掌が一番好きな景色だそうです。確かにきれいで、湖畔に小さくコテージがあるのが見えました。

なだらかなシエラネバダ山脈。日本人なので、なだらかな山脈っていう概念が今までなかったです。ちなみにこの写真の地点でも標高2000m超えとかなり上ってきています。

シエラネバダ山脈を越えたあたり。だんだん地面が乾燥してきました。

とか言ってたら一瞬で"西部"な景色に。ほんとにこういう電柱がぽつんと立ってるんですね。

ネバダは乾燥地帯ですが、真っ平というわけではなく山に囲まれてます。いい景色~~

ディナー

景色を見ながらまどろんでいると、あっという間に夕飯の時間です。ディナーは予約制で、部屋まで食堂のおっちゃんが「何時にする~?」と聞きに来てくれます。確か17時、18時、19時くらいの三択だったと思いますが、昼ご飯がボリューミーでほとんど動いていないので19時にしました。

予約するとこんな紙をもらえます

ディナーもメニュー表から書き起こしておきます。最新版はアムトラックのwebサイトで確認してください。きっと何年も変わってないんだろうなとは思いますけどね。メニューの冒頭にも書いてありますが、ディナーはアルコール飲料が一杯ついています。

3コース ディナーメニュー(THREE COURSE DINNER MENU)

※ディナーはアルコール飲料が1杯無料で提供されます。ソフトドリンクはすべての食事時間帯で無料です。
※主菜(ENTREES)にはディナーロールが付きます。

コースメニュー名(英語)メニュー名(日本語)内容・具材(英語)内容・具材(日本語)
前菜COCONUT CRUSTED SHRIMPココナッツクラスターシュリンプLarge Premium Shrimp, Crunchy Coconut Breading, Sweet Chili Sauce特大プレミアム海老、サクサクのココナッツ衣、スイートチリソース
前菜MIXED GREEN SALAD WITH BABY BRIEベビーブリー入りミックスグリーンサラダArcadian Lettuce, Brie Cheese, Grape Tomatoes, Cucumber, Balsamic Vinaigretteアルカディアンレタス、ブリーチーズ、グレープトマト、きゅうり、バルサミコドレッシング
主菜AMTRAK SIGNATURE FLAT IRON STREAKアムトラック特製 フラットアイアンステーキ(ミスジ)Black Angus Flat Iron Steak, Rustic Mashed Potatoes or Baked Potato, Mixed Vegetables, Port Wine Sauceブラックアンガス牛のミスジステーキ、マッシュポテトまたはベイクドポテト、ミックスベジタブル、ポートワインソース
主菜PAN ROASTED CHICKEN BREAST鶏胸肉のパンローストThyme-marinated Chicken Breast, Rustic Mashed Potatoes or Baked Potato, Mixed Vegetables, Morel Mushroom Sauceタイムでマリネした鶏胸肉、マッシュポテトまたはベイクドポテト、ミックスベジタブル、モリーユ茸(アミガサタケ)のソース
主菜ATLANTIC SALMONアトランティックサーモンOven Roasted Salmon, Brown Rice, Red Quinoa, Edamame, Carrots, Bell Pepper, Lobster Sauceオーブンローストサーモン、玄米、レッドキヌア、枝豆、人参、パプリカ、ロブスターソース
主菜PASTA PRIMAVERAパスタ プリマヴェーラFusilli Pasta, Tomatoes, Carrots, Red Bell Pepper, Leeks, Zucchini, Vegan Primavera Sauceフジッリパスタ、トマト、人参、赤パプリカ、リーキ(ポロネギ)、ズッキーニ、ヴィーガン・プリマヴェーラソース
デザートCHOCOLATE SPOON CAKEチョコレート スプーンケーキChocolate Cake, Chocolate Ganache Puddingチョコレートケーキ、チョコレートガナッシュプリン
デザートWHITE CHOCOLATE BLUEBERRY COBBLER CHEESECAKEホワイトチョコとブルーベリーコブラーのチーズケーキWhite Chocolate Cheesecake, Vanilla Bean Cream Cake, Swirled Blueberry Compoteホワイトチョコレートチーズケーキ、バニラビーンズクリームケーキ、ブルーベリーコンポート

アルコールメニュー(BAR SELECTION)

カテゴリ料金銘柄(英語)銘柄(日本語)
ビール各 8.00ドルCoors Light, Corona Extraクアーズライト、コロナ・エキストラ
ビール各 8.00ドルStella Artois, Heineken, Stone IPAステラ・アルトワ、ハイネケン、ストーン IPA
ワイン(グラス)各 7.50ドルKendall-Jackson – Chardonnayケンダル・ジャクソン – シャルドネ(白ワイン)
ワイン(グラス)各 7.50ドルScheid – Sauvignon Blancシャイド – ソーヴィニヨン・ブラン(白ワイン)
ワイン(グラス)各 7.50ドルRyder Estate – Cabernet Sauvignonライダー・エステート – カベルネ・ソーヴィニヨン(赤ワイン)
スピリッツ各 9.00ドルTanqueray Gin, Tito’s Handmade Vodkaタンカレー ジン、ティトーズ ハンドメイド ウォッカ
スピリッツ各 9.00ドルBacardi Rum, Maker’s Mark Bourbon Whiskeyバカルディ ラム、メーカーズマーク バーボンウイスキー

頼んだもの

初日でまだ胃腸が元気なので、前菜にサラダ、主菜にステーキ、デザートにチーズケーキをチョイス。メニューにTHREE COURSE DINNERとあるように、前菜・主菜・デザートのコースになっています。

サラダ。ちょっと野菜に元気がないですが、アメリカだしこんなもんでしょう。右上にちょっと見えているディナーロールが主食です。これはお代わり頼めそうな気配がありました。

メインのAMTRAK SIGNATURE FLAT IRON STREAK。焼き加減はレアです。これ、柔らかい赤い身肉でおいしすぎる。この記事を書いているときにFLAT IRONがミスジのことだと知りましたが、ファミレスのミスジステーキとは別格です。

チーズケーキ。ケーキ激アマな国でもチーズケーキはマシだろうと思ってましたが、激アマでした。コーヒーで流し込むとうまい!

基本的に食堂車の食器はお皿含めて使い捨てなんですが、ディナーのカトラリーはアムトラックロゴ入りの金属製でした。このセット、どっかで売ってたらほしかったんですが、車内の売店にもシカゴ駅にも売ってなかった。。

こんな景色を見ながらのディナー。そう考えると贅沢な旅です。100 km/h以上で爆走しているのでそれなりに揺れはします。

食べ終わるころには日が沈み、暗くなってきました。夏だと20時でもまだ明るいので、鉄道旅には最適な季節です。

ネバダ ~ ソルトレークシティー

夕飯食べたらまた景色をまどろみながら見る時間、なのですが、夜はほとんど何も見えません。近くに街があれば夜景などもあるのでしょうが、ちょうど乾燥地帯のど真ん中なので、外を見ても上に月があり、下に地面がある、それ以上のことはわかりません。おとなしく寝ましょう。

客車にはシャワーブースがあり、好きな時間に使えます。ただひと客車に一つなので、混んでいると順番待ちになると思います。バスタオルはブース内に積まれているので、自由に使えますが、どう見ても人数分はないので、もうなくなってたら部屋のフェイスタオルでしのぎましょう。シャンプーの類は小さい固形石鹸があるだけなので、シャンプーセットを持って行ったほうが良いです。お湯は思ったよりはちゃんと出て、普通でした。東南アジアのホテルであの水量出たら、「あ、ここ当たりだな」と思うレベルです。脱衣スペースはあるものの、床がきれいとは言えないのでビーサンやクロックスなどがあると快適です。

この日は二段ベッドの一段目に寝てみました。揺れはあるものの心地いいレベルです。音は意外とガタンゴトンは聞こえないですが、踏切を通過するときの汽笛が時々遠くから聞こえてきます。また、部屋の空調がうるさいので、気になる人は耳栓があってもいいかもしれません。夜の空調は少し肌寒いので、夏でも長袖のパジャマがあったほうがいいと思います。部屋に空調の調節ダイヤルがありますが、何が変わったのかよくわかりませんでした。

いつの間にか寝ていて停車した気配で起きると、ソルトレークシティー駅に到着していました。寝る前の放送で20分くらい停車すると案内がありましたが、深夜(2時)なので到着時の放送はありませんでした。窓から何やらすごい車両がちらっと見えたので飛び起きて降りてみます。

なんだこれ!右がお世話になっている機関車

豪華観光列車の「CANYON SPIRIT(キャニオン・スピリット)」号。機関車までピッカピカに磨かれててかっこよすぎる。二日間の旅で1,250 USD~とのこと。いつかはこういうのも乗ってみたいですね~

眠くてまともに撮れてませんが、我々の機関車は給油していました。さすがに3000kmあると燃料補給いるのね

夜間の停車では客室係が外におらず、時間になったら普通に置いて行かれるので、早めに戻りましょう。ソルトレークシティーでおいて行かれても全然飛行機でデンバー行けば早回りできるけどね。

DAY 2

ユタ州 ~ コロラド州へ

二日目はソルトレークシティーとデンバーの間、1000kmないくらいの距離をじっくり進んでいきます。途中でこの路線のハイライトであるロッキー山脈越えがあり、機関車が頑張る日です。がんばれ!

目覚めの景色(6:30)。朝食の開始が6:30と前日食堂のおっちゃんが言っていたのでスタンバってました。もうだだっ広い乾燥地帯から渓谷に突っ込んでいます。

ちっちゃい駅に停車。こういう小さい駅での停車は降りようとしても降りるなと客室係に言われます。2~3分とかで発車。

朝ごはんが始まるまで展望車で待ちました。展望車はこんな感じで、外向きの椅子と奥に四人掛けのファミレス席があります。出入り自由です。天窓があって開放感抜群。

ブレックファスト

余談ですが、昼ご飯をランチ、夕ご飯をディナーって言うのは何の抵抗もないですが、朝ごはんをブレックファストって言うとムズムズしますね。俺だけ?単に言いなじみがないだけな気はしますけど。

朝ごはんのメニューも書き起こしておきます。メインメニューを3択で選び、それに4択のサイドメニューを選択します。

朝食メニュー

カテゴリメニュー名(英語)メニュー名(日本語)内容・具材(英語)内容・具材(日本語)
メインCONTINENTAL BREAKFASTコンチネンタル ブレックファストAssorted Pastries, Oatmeal, Cold Cereal, Fresh Fruit, Yogurtパストリー(焼き菓子・パン)の盛り合わせ、オートミール、コールドシリアル、フレッシュフルーツ、ヨーグルト
メインAMERICAN BREAKFASTアメリカン ブレックファストScrambled Eggs, Breakfast Potatoes, Applewood Smoked Bacon, Pork Sausage Links, Assorted Pastries, Oatmeal, Cold Cereal, Fresh Fruit, Yogurtスクランブルエッグ、ブレックファストポテト、アップルウッドスモークベーコン、ポークソーセージ(リンク)、パストリーの盛り合わせ、オートミール、コールドシリアル、フレッシュフルーツ、ヨーグルト
メインPANCAKES OR FRENCH TOASTパンケーキ または フレンチトーストApplewood Smoked Bacon, Pork Sausage Linksアップルウッドスモークベーコン、ポークソーセージ(リンク)
サイドHardwood Smoked Baconハードウッドスモークベーコン-広葉樹で燻製したベーコン
サイドPremium Skinless Pork Sausage Linksプレミアム皮なしポークソーセージ--
サイドThree-Pepper Natural Chicken Sausage Links3種のペッパー入りナチュラルチキンソーセージ--
サイドSalsaサルサソース--

選んだもの

CONTINENTAL BREAKFASTとカリカリベーコン。最近オートミールなどおかゆ系の食べ物が個人的に来ているので。あったかくておいしい。クロワッサンは昨日焼いた味だけどバターたっぷりで惜しい。

これはフレンチトースト。こっちにすればよかったな~

朝ごはん食べ終わるころには真っ平らな地域に。左にうっすら見えているのがこれから上るロッキー山脈の端っこ。

いざロッキー山脈!

ラ・サル山脈(Gemini調べ)

グランド ジャンクション駅でスモークストップ。確か売店に寄れたような気がしますが、あまり時間がなく写真なし。歯ブラシとかはここの売店で買えるかもです。

ロッキー山脈越えに備えて展望車のファミレス席を確保!

ブッククリフ。アメリカ過ぎる景色。この辺はコロラド川が近く、水はいっぱいあるようで乾燥地帯なのにみどり豊か。

周りの景色が良すぎる&立派すぎる高校。これぞアメリカだな~

ファミレス席は七並べしてもまだ余るくらい机が大きいです。隣に座ってたニキ(なぜかJR東日本の列車接近放送をスマホの通知音にしている)に、日本好きのBrotherに送るからと写真を撮られました。すべての点において意味が分からない。

ロッキー山脈!日本の山脈とは違い、木が全然無い。川沿いを縫うように、高速道路と一緒に登っていきます。

途中駅のグレンウッド スプリングス駅。避暑地っぽい雰囲気でした。さわやかな青空、緑の芝生、赤い山に銀の車体が映えますね。この駅では多くの人がホームを散歩してました。

ランチ

メニューはDAY 1と同じです。同じ選択肢から選べるので、同じものを食べるもよし、ほかのものにチャレンジするもよしです。

あんまりおなか減ってなかったのでシーザーサラダ。アメリカのランチメニューにあるサラダはおなか一杯になる量でいいですよね。

デンバーへ

グレンウッドスプリングスからは本格的に山を登っていき、分水嶺を超えてデンバーへ行きます。車内放送で車掌から見どころや沿線の物語が放送されるのですが、この辺りは良い景色や難工事だったトンネル、イーグルの巣、逆向きのカリフォルニア ゼファー号とのすれ違いと、イベント盛りだくさん。

堤防も何もない川沿いに放し飼いされている牛。奥の黒い点々も牛です。

赤い山。実在するんだ。

山脈とはいえ日本の山脈たちと比べるとだいぶ平べったいです。川も上流とは思えないくらい水量多いし幅が広い。

川沿いに上っていく線路とトンネル。よくこんなところに線路作ったなと思います。この区間は100年前ゴールドラッシュのころに作られたようです。

渓谷と渓谷のはざまに畑や牧場が出てきます。

厳しいカーブでは排気ガスをモウモウあげながら頑張っている機関車が見えてちょっとうれしい。

フレイザー・ウィンターパーク駅でスモークストップ。ここは名前の通りスキー場が近くにあり雪深いエリアのようです。GWなのに雪がちらちら舞ってました。標高2600mくらいあります。

長いトンネル(モファットトンネル)を抜けるとデンバーの町が!この地点では標高がまだ高いので、列車はカーブしながらじわじわ下っていきます。

野生のエルクの群れ。エルクは鹿ですが、馬ぐらいのサイズに見えました。

Big Ten Curve. いわゆるループ線です。木がまばら過ぎて距離感がなくなっちゃいますが、結構遠いです。

行き違い待ちしている貨物列車。この山はアメリカのでっかい機関車にも厳しいらしく、編成長は短めです。しかも4重連!

ロッキー山脈を越えると、この列車旅では最大の町、デンバーに到着です。デンバーでは1時間くらいの長めの停車なので、街中まで散歩に行けます。何か必要なものがある人はこのタイミングで買うしかないです。デンバー駅はおしゃれで立派な駅でした。駅周辺の町並みはレンガ造りの重厚な建物と比較的最近のガラス張りビルどちらもあり、なかなか見ごたえがあります。サンフランシスコやシカゴとは比べ物にならないくらい歩道がきれいで、ごみ一つ落ちてませんでした。治安もよさそうな感じ。

デンバーのユニオンステーション

駅の中はこんな感じ。カフェがありました。コンビニみたいな売店はぱっと見なかったような気がします

この時点ではOn Timeでした。まだ19時前なのに、アムトラックはこれが終電です。もっともシカゴ行は一日一本ですが。

通勤列車と奥にカリフォルニア ゼファー号。この駅はトラムも乗り入れていて利用者数は多そうでした。

ディナー

メニューの選択肢はDAY 1と同じです。正直もういっかいステーキを食べたい気持ちでしたが、せっかくなら別のものを食べるか、、でサーモンを選択。

前菜もDAY 1とは違う、エビのフライを選択。ココナッツ衣でエビフライみたいになってましたが、ココナッツのしっとりさで湿気たエビフライみたいな食感でした。サラダのほうがいいかな

サーモン。イケアのレストランにあるサーモンフィレを想像してましたが、かなり塩鮭よりです。御飯が欲しくなる味で、アメリカ人もそう思うようで、下にライス系の付け合わせが敷いてありました。

パンは昨日と同じ。コストコのディナーロールみたいな感じです。バター塗るとおいしい。

夕飯の後は昨日と同じく、シャワーを浴びて就寝です。昨日尽きてたタオルが復活していたので、どこかで客室係が補充してくれていたようです。

DAY 3

三日目はひたすら平地を爆走するだけで、景色は基本的にずっと畑でした。さすがに二日間車内泊だとうっすら寝不足ですし、疲れがたまってきたころなのであまり記憶がないです。逆向き(シカゴ→サンフランシスコ)に乗ると、この区間が元気だと思うのでもったいない気がします。サンフランシスコ→シカゴがおすすめです。何なら、サンフランシスコ→デンバーがよいのかもしれません。

この日最初のスモークストップ、オマハ。寒かった気がしますがそれ以外の記憶がない。。この前の区間で行き違いの列車待ち?で1時間前後遅れていました。日本の新幹線で1時間遅れたらえらいこっちゃですが、50時間ちょっとのうち1時間だと「ふ~ん」です。

朝ごはんはスクランブルエッグとソーセージをチョイス。見た目通りの味です。この日は片付けと折り返しの準備があるのでBusy Dayと客室係に繰り返し言われており、食堂は最初のコールで行ってこいと言われていました。

食堂のコーヒーはスタバ印でおいしいです。持ち帰り可能・飲み放題なので、コーヒー好きは持って帰ることをお勧めします。この後このコーヒーをマットレスにぶちまけました。

二回目のスモークストップ、Ottumwa(オタムワ)。いつの間にかアイオワ州です。普通に生活していたら一生来ない州に寄れるのはこの旅ならではかも。

そうこうしているうちに二回目のランチ。朝ごはんからランチまではほとんど寝てたのか写真が全然なかったです。チーズバーガーをチョイス。うまい。けどバーガーキング未満ではある、そんな感じです。

ランチ中に部屋のシーツ回収、タオル回収があったので多少は片づけておきましょう。詳しいことは放送で教えてくれると思います。もうこのころには乗客の半分くらいは降りていて、車内に全然人がいなかったです。レストランも空いていました。

茶色くて四角い建物が増えてきて、なんとなくシカゴに近づいてきている感があります。

ミシシッピ川!本場のミシシッピアカミミガメを見たかったですが、車窓からは発見できず。ここからいよいよイリノイ州です。

最後のスモークストップ、ゲイルズバーグ駅。ここからシカゴまで二時間ちょい、ということでだんだん寂しくなってきています。

この窓のない車両は荷物車両で、エミリービルで預けた荷物はここに乗ってます。

線路わきで保存されていた蒸気機関車(ハドソン)。写真だと伝わらないですが、我々を引っ張っているディーゼル機関車よりも全然巨大です。

平野では二階建てのコンテナ車がよく走ってました。アメリカは車社会ですが、物流は鉄道依存だなと感じた旅でした。

シカゴ到着!

シカゴのユニオンステーションはアムトラックの巣窟なので、いろいろな種類がいます。

ついにシカゴにつきました。定刻より1時間ほど遅れての到着です。特に遅れてすみません的な放送はないですし、誰も定時運航に期待していないのでぬるっと解散です。

到着後は預入荷物を受け取る必要があります。車両のわきで渡してくれればいいのにな。。と思いつつ、空港みたいなターンテーブルで出てくるのを待ちます。まぁまぁ時間かかって15分くらい待ったと思います。

スーツケースが二段積みで出てくる、ステキですね。

このタイミングで路線図を見ると感慨深いです。西海岸からシカゴまで来たので、大陸を横断したといわせてください。。東海岸は行ったことないけど。

シカゴのユニオンステーションは巨大な駅で、アムトラックのラウンジもあります。乗車後にも3時間?くらい使用できるので荷物を預かってもらいました。時間制になっているものの、時間を確認する人はいないです。

乗車記編は以上!思ったより長くなってしまいました。ここまで読んでいただきありがとうございます。

沿線の景色はアムトラックのうたい文句通り素晴らしいもので、スタッフや乗客はみな親切で非常に貴重な経験になりました。飛行機を使って都市同士をジャンプする観光もコスパ・タイパ的には良いですが、道も無いようなアメリカの原風景を安全に快適に観光できる、アムトラックの旅。かなりおすすめです。